娘の思い
学校から帰ってきた娘の様子がおかしい。
悲痛な面持ちで、黙っているから、
どうしたのか聞いたら、号泣し始めた。
「習字、選ばれなかった…」
夏休みの宿題で書いた習字、
提出してからずっと、どうなっているのか気にしていました。
書道の先生である叔母に、マンツーマンで教えて貰い、何時間も集中して書き上げた作品は、私が言うのもなんですが、めっちゃ上手でした。
が故に、悔しさも人一倍大きかったんだろうな…。
落ち着いて、フルートの練習をし始めたので、
私も参加して、二重奏で。
つぼみの香のある部分が、フレーズに反して明るい音色だったので、
「こういう所こそ、学校から帰ってきた時の思いを込めてみ?
悔しくて泣くの我慢して帰ってきたんでしょ?
その出したいけど出せなかった悲痛な思いをこのフレーズに込めるんだよ」
と伝えたら、
そんな音色で表現出来ていましたが、
一番悲壮感漂う所で、泣けてきて吹けなくなった娘をハグしつつ、私も少々もらい泣きしてしまいました。
それでいい、今の思い忘れないで。
今の貴女にしか表現出来ないものだからね。
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