亡き先生との約束
「俺が死んだら、『千の風になって』を吹いてな、風になって行くから」
2年前癌で闘病していた、中学校の時にお世話になった先生との約束でした。
その時余命5ヶ月だった先生は、その後2年近く生きられました。
先生には親子二代でお世話になり、
私は最後の教え子でした。
コロナ禍で会いに行けないまま、先生とお別れになり、あの会話が最後となってしまったのです。
今度、先生のお家にお邪魔しに行くので、
やっと約束が果たせそうです。
今日は、福祉センターで演奏する曲と、
先生のお宅で演奏する曲の両方の選曲をしながら、プログラム構成を考えていたのです。
色々な思いを乗せながら練習していたら、
胸がいっぱいになりました。
私がこうしてフルートを吹く事で、
誰かの癒しになり、役に立てるのなら、
こんな幸せな事はありません。
中学生、先生のいた頃にフルートを始め、
在学中に定年され、
フルートをずっと続けてきた事で、
演奏で先生の生涯を見送らせて頂けるという、巡り合わせに不思議なご縁を感じます。
生かされている事、フルートを吹けている事、感謝しなければと思います。
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