鳴りを左右する楽器の繊細さ
生徒さん、Fが鳴らないんです…。
と、とても困った様子。
聞くと、調整して間もないそう。
コロナ禍なので人の楽器を吹くのを遠慮していましたが、何が原因かを探る為、今回は吹かせて貰いました。
確かに鳴らない…。
けれどパッと見、塞がっているんです。
何度か音を出しながら探ると、
Fと連動するキーが僅かに空いていました。
Gのキーとも連動しているので、
右手で連動しているキーを押すと鳴りが明らかに変わりました。
これは分かりにくい…。
気付きにくい上に、少し力を加えると鳴ってしまうので、見落としてしまう箇所かなと思います。
リペア直後でも、連動しているキーの塞がりが悪い時があります。
私も以前、調整して頂いた際、
男性リペアマンが仕上げに吹いた時に鳴っているものが、
私が吹いた時には鳴らないということが何度かありました。
目の前で何度も調整し直してくださって
やっと原因が掴めた事があります。
女性や、子どもの力加減だと塞がりにくい場合があるという事を知ったきっかけでした。
調整して頂いた後、念入りに吹いて確認させて貰うと良いと思います。
リペアマンあっての楽器奏者ですが、
つくづく、自分でリペア出来たら良いなぁと思います。
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