沢田蒼梧さんピアノリサイタル
沢田蒼梧さんのピアノリサイタル&トークセッションに行って来ました。
沢田さんは、半田市出身の医師とピアニストを見事に両立されている若き才能のある方です。
ショパンの「葬送」から始まり、
その後、直ぐにトークセッション。
お話上手で、幼少期からの生い立ちを話されました。
勉強もピアノも、目の前の事に一生懸命取り組んできただけと仰っていました。
さらっと、それでいて面白く、控えめにお話されていますが、
音楽を志した事のある、
医師を志した事のある人は、
誰しもが、そんな簡単に出来る事ではないと感じたと思います。
会場に来た人にはそれを感じさせないトーク力、後からじわじわと凄さを噛み締めていました。
ストイックに取り組まないとあんな演奏は出来ないし、
トークからも直向きな人柄の良さが滲み出ていて、
本当に素晴らしい方だと思いました♪
私、コンサートの事など、あまり悪くは言いたくないのですが…、
会場の聴衆偏差値が低過ぎてげんなりしました。
咳が出るのは仕方がないのですが、
常に咳払いがあちこちから聞こえ、
ハンカチや手で押さえて音が漏れないようにしている様子もない…
飴の袋を破る音が、あちこちから聞こえ、
少なくとも10回は聞いた気がします。
ピアニッシモの美しい響きで数人の咳払い、
パンフレットを落とす、
鞄を落とす、
携帯の鳴る音、
カメラマンは演奏中にあちこち移動する、
演奏中ゴソゴソ動く、
招待客席でトークの間で携帯操作している、
最後の音が消える前に拍手をする、
などなど…。
最初の曲の1楽章の間で拍手が湧き起こった時に聴衆レベルを悟りましたが、
ここまでとは…。
有料のコンサートだと有り得ない数々ですが、
無料だからと言って、好き勝手して良いわけでは無いのです。
演奏者が、今日の為に、どれ程の練習時間と労力を費やしたか、
手抜きの一切無い演奏だと言うのは、
最初の一音を聴いただけで分かるじゃないですか…。
聴衆も敬意を払って応えなければいけないと思うのです。
この中で、集中力を欠かさず、演奏を成し遂げられた沢田さんの凄さたるや!
「祈りのような部分があり」と曲解説をされましたが、
本当に美しく、天から光が差す光景が見えた気がしました。
それが故、息をするのも阻まれるような静寂を会場が一丸となって作り上げたら、
どれ程素晴らしかっただろうか…。
と、悔やまれて仕方がありませんでした。
沢田さん、本当に、本当に素晴らしかったです!
ありがとうございました♪
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