最高級線香花火『ひかり撫子』
9年前に亡くなった伯父。
伯父の家を掃除していた両親が、
木箱に入った花火を見つけて、
見せてくれました。
美しい和紙に包まれた線香花火、
ひと束、6本を、更に丁寧に包んであり、
大きい木箱には、5束、
小さい木箱には、2束。
調べてみると、
群馬県にある、(有)やまと花火さんの、
『ひかり撫子』
35本セットで5250円。
12本セットで2625円。
と、日本最高級花火だそうです。
ネットで調べると、16年ほど前に「ひかり撫子」のブログを書かれている様なので、
伯父が買ったのもそれくらいなのでしょうか…
大が1箱、小が4箱あり、未開封のものばかり。
人との繋がりが多かった伯父、
お世話になった人に配る為に購入したのか、
やまと花火さんとの繋がりがあったのか、
伯父が、何故この花火を所有していたのか、
誰に渡したかったものなのか、
もう、知る術はありません。
珍しい苗字をもつ伯父なので、誰かご存知かもしれませんが…。
お盆の時期に、この花火に出会ったのも何かのご縁かと、家族皆で火を灯してみました。
線香花火は、
蕾→牡丹→松葉→柳→散り菊
と、火花が変わっていき、
その様子を楽しむそうですが、
この『ひかり撫子』は、火の玉が大きく、
色がオレンジに輝き、火花が華やかでありながら、
刻一刻と、姿を変えて行くのです。
線香花火は好きでしたが、
こんなに美しいと思った事はありません。
特に、柳の一筋の光が儚く美しい。
職人さんが手作りで作っているだけあって、
火花が強いものもあれば、繊細な物もあり、
柳の一筋が長かったり、短かったり、
同じ物は無く、ただただ見惚れてしまいました。
線香花火を灯しながら、
伯父の迎え火になるかしら…。
生きている時に、話を聞けなかったのが残念ですが、
この美しい花火に出会わせてくれた事に心から感謝したいと思います♪
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